2010年11月27日土曜日

アシュラ ジョージ秋山



「アシュラ」の全3巻入荷しました。


名作、奇作、衝撃作を描いたジョージ秋山の代表作と呼べるで


あろう作品であるアシュラ、人肉を食べる描写などが問題となり、


一部地域で有害指定図書に指定され、連載第一回が掲載された


少年マガジンの回収騒ぎを起こした事などでも伝説となっている。








実際、読んでみると大人向け雑誌ならまだしも、少年マガジンでの


連載なら当然の反応だろうな、と思う


しかし、世間への挑戦的に騒ぎを起こした永井豪などの場合と違い、


あえて少年誌で年少の読者たち(といっても当時、少年マガジンは


全共闘の学生達の間でも広く読まれていたが)に厳しいテーマを


ぶつけてみよう、といった精神が感じられる。




実際、作者は「銭ゲバ」や「告白」など、他にもとんでもない作品を


少年サンデー等で連載したりしている。それに比べて青年誌では、


あえておとなしめの作品(その代わり深みがある)を描いている。


そのあたりでも、その意思は感じ取れるのではないだろうか。